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◆日本大麦100%というイノベーション
最大の特徴は、原材料のモルトに日本産大麦麦芽を100%使用していることです。静岡蒸溜所では、2016年の操業開始当初より日本産大麦麦芽での仕込みを開始し、毎年継続して使っています。
現在、多くのジャパニーズウイスキーでは原材料に海外産大麦麦芽を使用しており、日本産大麦麦芽はほとんど使われておりません。国内の大麦産地は限られており収穫量も少ないため、日本産麦芽は海外産麦芽と比べて高価なためです。
日本産大麦のウイスキーの風味におけるポテンシャル、また、日本のお酒としてのテロワール(土地の個性)の重要性から、あえて原価の高い日本産大麦麦芽でのウイスキー造りに取り組んでいます。日本産大麦から生まれるウイスキーの味わいは、日本らしい繊細さと柔らかでなめらかな甘さがあり、海外産大麦とはひと味もふた味も違う、テロワール豊かなお酒となりました。
◆日本で生まれた蒸留機「K」
静岡蒸溜所が初めてリリースしたウイスキー「シングルモルト プロローグK」は、閉鎖した軽井沢蒸溜所から移設した蒸留機「K」で蒸留された原酒のみを使用しています。本作もそのスタイルを踏襲し、蒸留機「K」の原酒のみを使用しています。
この蒸留機の特徴は、間接式蒸留(蒸留機内のパイプ内をスチームが通ることで加熱)、細く長いラインアーム(蒸留機から冷却装置へつながるパイプ)です。この「K」で初留(一度目の蒸留)を行うことで、軽やかで華やかな原酒が造り出されます。
今回の商品では、日本産大麦の繊細で甘美な味わいを、蒸留機「K」がさらにエレガントに磨き上げています。この味わいは、静岡蒸溜所だけが生み出せる唯一無二のものです。
静岡蒸溜所では、常に使用した初留蒸留機ごとに原酒を分けて熟成させています。これは、もう一基の初留蒸留機「W」との個性が全く異なるためです。「W」は、世界的にも珍しい薪を使った直火蒸留で、パワフルでコクのある原酒が生み出されます。この異なる原酒の個性を重視すると同時に、ブレンドすることで複雑な味わいが創り出せるのです。
このような蒸留機ごとに造り分けた製品を『シングルウォッシュスティル・ウイスキー』としています(※ウォッシュスティル=初留蒸留機)。シングルモルトウイスキー(単一の蒸溜所で大麦麦芽原酒のみを使用して造られたウイスキー)であるだけでなく、単一の初留蒸留機からの原酒のみで構成することを示しています。
この製法は世界的にも非常に珍しいため、静岡蒸溜所特有の表現です。
◆「ポットスティルK」の誕生
こうして造られた原酒は、奥静岡の豊かな自然の中で最低3年から最長5年の熟成期間を経て、美しい淡い琥珀色のウイスキーとなります。同じ条件(日本産大麦麦芽、蒸留機「K」使用)を満たす様々な樽のブレンドを重ね、当商品が完成しました。
商品名は、プロローグKの後継であり、単一初留蒸留機からの原酒で造られていることを表すため、「ポットスティルK」としています。そして、日本産大麦麦芽100%使用の「純日本大麦」と、ファースト・エディションを示す「初版」を冠しました。
日本産大麦麦芽での蒸留は全体の生産量の中でもまだ少ないため、今回のリリースは国内販売数量2,500本限定となります。
ガイアフロー株式会社代表取締役の中村大航は発売に際し、
『ようやく日本大麦100%のシングルモルトが出来ました。日本の大麦で造ったウイスキーを飲んでみたいと思い、スタートしたプロジェクトですが、今回、日本らしさが十二分に詰まったお酒に仕上がったと思います。ウイスキーのテロワールを感じていただければ嬉しいです』
と語っています。
序章に次ぐ本章がここから始まります。日本を極めたジャパニーズウイスキー、静岡蒸溜所の新たな表現をお確かめください。
◆アルコール度数:55.5%
◆原材料 モルト(国内製造)
◆種別 ジャパニーズウイスキー
◆樽 バーボン樽、ワイン樽
◆使用挺数 17挺
◆国内販売 2,500本
◆内容量 700ml
- 商品コード:
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gaiaflow_contact_s
- 販売価格(税込):
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18,370
円
ポイント:
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