北ローヌの高地アルルボスク村、19年は太陽に恵まれた年でした。花崗岩で育つシラーをマセラシオンカルボニック後ステンレスタンクで発酵・熟成し木樽で寝かせました。
パープル強めの濃いブラックガーネット色にブラックチェリーやカシス、黒胡椒のスパイシーな香り、拡がる旨味に存在感光る酸が調和し、しっとりと柔らかいタンニンが溶け込む、スモーキーさを帯びたアフターが流れます。
原産国: フランス コート・デュ・ローヌ
造り手: ドメーヌ・ロマノー・デストゥゼ
タイプ: 赤・ミディアム
土壌: 花崗岩
品種: シラー100%
アルコール度: 12.5%
*ワインの品質保持のため、
夏季配送はクール便に変更させていただく場合がございます。
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【ドメーヌ・ロマノー・デストゥゼについて】
2010年6月、夏の輝く太陽を背中にタベル近郊から北へひたすら200km、北ローヌのサンジョセフを目指しました。ローヌ川に対して垂直に向いた急斜面に段々畑が 続くタンエルミタージュの対岸に広がるサンジョセフ地区に自宅を構える現当主エルヴェ・スオー。そのローヌ川右岸から西へ30km、くねくねとした山道の上り下りを繰り 返すと秘境のような高地アルルボスク村にあるドメーヌに到着します。 パリ出身のエルヴェは元貴族だという妻の実家が経営するドメーヌ・ロマノーデストゥ ゼを受け継ぎ、1993年からワイン造りを始めました。16世紀に建てられたお城のよう な住まいに併設した醸造所は、歴史を感じる重厚感があります。 畑はドメーヌ近辺のドゥー川に続く南東向きの斜面のほか、サンジョセフ地区では 珍しいとされるエルミタージュと同じ地質をもつ区画「サンテピーヌ」など合計7ha所有し、すべて南東向きという好立地。昔、火山が噴火した花崗岩が風化し砂地に なった標高450メートルの斜面の畑では、病気に強いヴィオニエ、早熟で病気に繊 細なルーサンヌ、高樹齢のガメイやシラーが育っていました。標高の高さからブドウにしっかりとした酸がのるのが特徴で、収穫も通常より2 ヶ月ほど遅い10月から開始されます。目力が強く一見強面のエルヴェですが、笑顔がやさしく気 品のある頼もしさが印象的。そんな真摯な彼との対面後、ワインへの期待が膨れに膨れた我々に、答えるかのごとく期待を遥かに超えるレベルのワイ ンが次々とサービスされ驚嘆の声が上がり続けました。それもそのはず、エルヴェはコルナスの自然派生産者ティエリー・アルマンの元で基本的なワイン造りを学び、友人であるダール・エ・リボの元で研修を積んだ真の実力者で、北ローヌの中でも美しく抽出された果実味とピュアという一言だけでは片 付けられない繊細な崇高さに目が覚める思いでした。 年々ワインの質が向上し続け、現地での評価も上がっています。除梗なし、低温管理を行わず時間をかけた自然発酵、醸造段階SO2無添加 というこだわり、こうした丁寧な醸造方法があの高貴な味わいを生み出す、これぞまさしく深遠なるグランヴァンです。
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34870
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